ケルト神話の英雄「クー・フーリン(クランの番犬)」を紹介

どうも、著者です。

今回は新企画の第一弾としまして、日本でも大人気のケルト神話の英雄「クー・フーリン」を紹介します。

Fateシリーズなどにも登場し、大人気の彼について、少しでも知っていただければ幸いです。

では、どうぞ

※当文章の内容については、著者所持の資料やインターネット上から取捨選択した情報を記載していますが、間違いなどある場合がございます。予めご了承ください。



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クー・フーリンという名前について

そもそも、クー・フーリンは生まれながらにして、その名前で呼ばれていたわけではありません。

彼は幼少期はセタンダと呼ばれていました。

そのセタンダは、幼少期から、かなりの怪力で有名でした。

その異常性を表す逸話として、彼がまだ日本では小学校にもあがっていないような年齢のとき、気持ちよく寝ていたところを従者に起こされます。

かわいいセタンダくんは寝ぼけたまま、うーんと手を伸ばします。

すると、伸ばした手が従者の額に当たり……

なんと、従者の頭を貫いてしまいました。

そんなばかな……と思いますが、実際にこのような話が伝わっています。

さて、そんなセタンダくんが7歳のころ、彼はハーリングというスポーツに励んでいました。

ハーリングとは?
ハーリングはざっくり言うと、ホッケーやサッカーに近い競技です。
アイルランドの国技であり、地上最速のスポーツといわれています。

そんな折、鍛冶屋のクランの館に伯父のコノア王ともども呼び出されたセタンダくんですが

「遊び終わったら行くー!」

と無邪気に……返事したかは分かりませんが、とにかくハーリングが終わり次第行く、とコノア王に伝えました。

しかし、王がクランにそのことを伝えなかったため、用心深いクランはセタンダは来ないものと思い込み、館に巨大な番犬を放ちます。

この番犬、たかが犬と侮るなかれ。

ケルトの戦士が10人がかりでも倒すことができないと言われるほどの、どう猛な番犬だったのです。

そして遅れて館についたセタンダくんですが、館に入るとそこには件の番犬の姿が。

絶体絶命のピンチだ!となることもなく、セタンダくんは軽々と番犬を倒してしまいます。

倒し方には諸説あり、締め落としたとも、石柱にたたきつけたとも言われています。

ともかくとして、ぐったりと横たわる自慢の番犬を目の当たりにした鍛冶屋のクラン。

「なにしてくれてんねん!うちの番犬いなくなってしもたで!」

と、嘆いたのか怒ったのかは定かではありませんが、とにかく慌てるクランに、セタンダくんは謝りながら

「自分が倒した番犬の子供が育つか、新しい番犬が見つかるまで、僕が代わりをします」

と、申し出たのです。

さあ、クランの番犬(猛犬)……つまり、クー・フーリンが誕生したわけです。

その数多の武功は未だ語り継がれる。

ケルト神話の大英雄であるクー・フーリン。

最強の戦士である彼には、いくつもの逸話が残されています。

例えば、ネフタ・スケニュという賊との戦いが有名です。

この賊はかなりの勢力があり、クー・フーリンの愛国であるアルスターの人口を半減させてしまうほどの戦力を有していました。

しかし、これをクー・フーリンは軽々と制圧してしまいます。

ですが、そんな天下無双のクー・フーリンには1つだけ弱点がありました。

それは、興奮すると容姿が大きく変貌し、狂暴になるということ。

数多の女性に懸想されるほど、絶世の美男子であった彼は、一度戦となれば、スーパーサイヤ人もかくや、というほどに外見的な変貌を遂げます。

髪は逆立ち、片目は針のように細くなり、もう片目は見開かれる。口は耳まで裂け、体内では骨が渦巻いていた。

という、なんだかよくわからない状態になってしまうようです。

特に最後の骨が渦巻くっていうのは意味が分かりませんね。

彼はこの暴走状態に入ると、敵味方の分別なく、戦いに入ってしまうという悪癖がありました。

そんな興奮状態のクー・フーリンを元に戻すには、大量の冷水が必要だったそうです。

その量は、実に大樽3つ分も必要だったと言われています。

まず1つ目の樽に放り込まれましたが、なんと、その樽はクー・フーリンの体温で真っ二つ。

2つ目の樽は割れこそしなかったようですが、水は全て沸騰してしまいます。

3つ目の樽を熱湯に変えたところで、ようやく彼の興奮はおさまったようです。

……ちなみに、紳士なクー・フーリンはこのような興奮状態にあっても、女性の裸を見れば赤面したと言われています。

彼の規格外は、その出自にあり?

そんな規格外のクー・フーリンですが、実は彼は父親が神であると言われています。

この出自にも諸説ありますが、一説では、太陽神ルーの子であるとする説があるんですね。

太陽神ルーに関しても、面白い情報がありますので、今後更新したいと思います。

母はコノア王の妹であると言われていますから、半神半人のハイブリッドだったわけです。

これは、クー・フーリンが規格外の大英雄であることも納得ですね。

師匠・スカアハとの関係とゲイ・ボルグについて

クー・フーリンを語るうえで欠かせないのが、師匠である影の国の女王というなんともかっこいい異名を持ったスカアハと、彼女から授けられた天下無敵の名槍ゲイ・ボルグの存在でしょう。

まず、スカアハとは、影の国という異界を統べる女王です。ちなみに人間ではなく女神といわれています。

そんなクー・フーリンとスカアハの出会いは、クー・フーリンが数々の難所を越え、単身で影の国に至ったことに端を発します。

感嘆した彼女が、クー・フーリンに自信の持つ様々な技術を教授した、という逸話があり、師匠と弟子の関係であったのは紛れもない事実ですが、後述のゲイ・ボルグを彼にのみ与えた、という話や自分の全ての技術を伝えたのは彼一人であった、という話。

また、あまり知られていませんが、クー・フーリンの思い人を亡き者にしようとしたという話などから、恋人関係にあったのではないか……という説もあります。

また、ゲイボルグについてですが、これは云わずと知れた天下無敵の名槍です。

巨大海獣の骨から作られたとされ、投擲すれば必ず相手に命中し、槍からは枝のように多数の棘が伸び、相手を貫く……とか。

刺された傷は完治しない、とか。

枚挙に暇がないほど、さまざまな伝承があります。

彼自身は、相当のことがなければこの槍を使うことはなかったとされ、実際の戦闘では、大抵「クルージーン・カサド・ヒャン」と言われるしなる投擲剣を使ったとされ、この剣は切れ味こそ、館をいくつも一度に貫くと言われるほどのものですが、特に特殊な能力が備わったものではないと言われています。

創作物ではゲイ・ボルグを主装備として使っていますが、彼にとって、この槍はまさに切り札だったわけです。

大英雄の最後

彼は最後の戦いにおいて、ゲッシュと言われる誓いを破ってしまい、その報いとして半身が麻痺したところを、敵に奪われたゲイ・ボルグによって貫かれたとされています。

クー・フーリンは誇り高い戦士であったため、柱に自らを括り付けてまでも、絶対に倒れることはなかったそうです。

紳士で誇り高い武人であったクー・フーリンは、生涯女性を手にかけることはなく、また、自ら戦いを求めることはなかったと言われています。

というわけで、長くなってしまいましたが、ケルト神話の大英雄クー・フーリンについて紹介しました。

では~



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