今回は、世の男性が、いったい、毎月服にいくらかけているのかについて調べてみました。
まず、僕自身についてですが、服にかけるお金は月50000円~100000円程度です。
趣味の1つに服を入れているぐらいですから、相当お金をかけております。
周りにもアパレル業界に身を置いていた人などが多いので、あまり気にしたことはありませんでしたが、今日、ネットを見ていたら、こんな情報を見つけました。
「服にかけるお金は月3000円ぐらい。ユニクロでも高いと思う」
な、なんだって……!!
言われてみればユニクロって……
僕の家の近くには、ユニクロとGUが両方あります。
出来た順番としてはユニクロのできた数年後にGU……という感じですが、確かに客の入りはGUのほうがいいように思えます。
ただ、これに関しては地域の特性などもあると思いますので、僕がただ思ったことを口走っただけです。
なんなら忘れてください。
それはともかくとして、ユニクロのコンセプトはもともと「定番アイテムをユニクロ価格で販売する」というものでした。
しかし、最近はZARAやWEGOなどの激安ファストファッションの台頭により、価格設定にインパクトがなくなってきているのも事実です。
最初はユニクロとGUについて、明確な差別化を図っていたファーストリテイリングですが、最近は両者に前ほどの差異が感じられなくなってしまいました。
この、値下げ競争とでもいうべき状況。
これが、近年の服にかける金額の低下につながっているのでしょうか。
知り合いの元・アパレル業界人に話を聞いた。
知り合いにアパレル業界に20年程度身を置いていた人がいます。
今は全く違う仕事をしている彼ですが、思い入れがあるであろうアパレル業界を離れた理由とはなんでしょうか。
聞いてみたところ、こんなことを言っていました。
知人「アパレル業界は先行きがない。ユニクロなどの激安アパレルブランドの台頭で”服1着に高い金をかけて一生着る”という文化がなくなった。それに伴って、販売店などのブラック企業化が激しい。これ以上いても仕方ないと思って転職を決めた」
途中まで話を頷きながら聞いていた僕ですが、途中に気になる言葉がありました。
ブラック企業化って……?
アパレル販売店のブラック企業化って?
これについて詳しく聞いてみると、重い口を開いて、こんなことを教えてくれました。
知人「服に興味のない人が増えれば、当然売り上げは悪くなる。だけど、メーカーによっては1回の発注の下限をかなり高い金額に設定してるブランドもある。そういうところと取引している販売店は、発注ノルマをクリアするために、社員に服を買わせるようになる。だから、アパレルの販売店で働いている人は借金漬けの人が多い」
ここでは書くのは控えますが、彼はこのときに具体的なメーカー名まで教えてくれました。
そして、彼自身も”ノルマ達成”のために200万円以上の借金をしていたことも明かしてくれました(現在は完済しています)
見てはいないと思いますが、情報を提供してくれた知人に、この場を借りて感謝します。
今後、アパレル業界が盛り返すためには
かなり難しいと思いますが、今後、アパレル業界が盛り返すためには、例えば服自体に付加価値をつけたり(タイアップ等)若い層を取り込む努力が不可欠だと思います。
今、アパレル業界は荒れに荒れています。
しかし、それは言い換えれば、絶対王者のいない状況です。
現代の若者の好奇心の多くが食事に向いていることからもわかるように、決して若年層が無欲になったわけではありません。
アパレル業界の中枢にいる方たちには、この若者の服離れとでもいうべき状況を真摯に受け止め、対策を講じてほしいものですね。